登記簿謄本・登記事項証明書とは?不動産取引で必ず知っておくべき内容を解説
不動産取引に関わる際に、登記簿謄本や登記事項証明書の存在は知っているものの、その内容や取得方法、種類についてよく理解していない、不動産の売買や相続など、不動産取引に関わる際に必要な書類を正しく理解したいと考えている人はいませんか。
登記簿謄本・登記事項証明書とは?
登記簿謄本と登記事項証明書は、不動産の所有者や権利関係を証明する重要な書類であり、不動産取引においては必ず必要となるものです。
ここでは、登記簿謄本・登記事項証明書の内容や取得方法、種類について詳しく解説します。
1: 登記とは
登記とは、不動産の所有権や抵当権などの権利関係を公的に証明する制度であり、不動産取引を安全かつ円滑に進めるために欠かせないものです。
登記情報は法務局に登録されており、誰でも閲覧することができます。
2: 登記簿謄本と登記事項証明書の違い
登記簿謄本は、登記記録を写し取ったもので、かつては紙媒体で管理されていたため、原本の写しという意味で「謄本」と呼ばれていました。
現在は、登記情報が電子化されているため、登記簿謄本という名称は使われなくなっています。
3: 登記事項証明書の種類
登記事項証明書は、不動産に関する様々な情報を提供する書類であり、用途に応じて様々な種類があります。
主な種類は以下の通りです。
・ 全部事項証明書:不動産に関するすべての登記情報を記載した証明書
・ 抵当権設定登記事項証明書:抵当権の登記情報のみを記載した証明書
・ 所有権移転登記事項証明書:所有権移転に関する登記情報のみを記載した証明書
・ 所有者表示登記事項証明書:所有者の氏名や住所などの情報を記載した証明書
4: 登記事項証明書の取得方法
登記事項証明書は、法務局で取得できます。
取得方法は以下の通りです。
・ 法務局の窓口で申請
・ 法務局のウェブサイトで申請
・ 郵送で申請
5: 登記事項証明書の費用
登記事項証明書の費用は、種類によって異なります。
不動産取引で登記簿謄本・登記事項証明書が必要となるケース
不動産売買や相続、住宅ローン利用など、不動産取引を行う際には、登記簿謄本・登記事項証明書が必要となるケースがあります。
これらの書類には、不動産の所有者や権利関係に関する重要な情報が記載されており、取引を安全に進めるために不可欠です。
1: 不動産売買
不動産売買では、売買契約を締結する前に、登記簿謄本・登記事項証明書を取得し、売買対象不動産の所有者や権利関係を確認することが重要です。
2: 相続
相続が発生した場合、相続対象となる不動産の登記簿謄本・登記事項証明書を取得し、相続人や相続財産の確認を行います。
3: 住宅ローン利用
住宅ローンを利用する際には、金融機関から登記簿謄本・登記事項証明書の提出を求められる場合があります。
これは、不動産の所有者や担保の有無などを確認するためです。
4: その他
上記の他にも、不動産の贈与や、不動産を担保とした借入など、様々なケースで登記簿謄本・登記事項証明書が必要となる場合があります。
まとめ
登記簿謄本・登記事項証明書は、不動産取引において、所有者や権利関係を証明する重要な書類です。
不動産売買や相続、住宅ローン利用など、様々なケースで必要となるため、不動産取引に関わる際には、これらの書類の内容や取得方法について理解しておくことが重要です。
本記事が、皆様の不動産取引を円滑に進めるためのお役に立てれば幸いです。
監修者情報

株式会社ハウシード
代表取締役 藪木 秀則