抵当権抹消手続きとは?期間・費用・必要書類を解説
住宅ローン完済後、頭を悩ませるのが抵当権抹消手続きではないでしょうか。
手続きの流れや必要な書類、費用、そして何より「どれくらいの期間がかかるのか」といった疑問が浮かぶ方も多いはずです。
今回は、抵当権抹消手続きの期間を中心に、スムーズな手続きを進めるための情報を分かりやすくご紹介します。
抵当権抹消手続きの流れと必要な書類
抵当権抹消とは何か
抵当権とは、住宅ローンを借り入れる際に、自宅を担保として設定される権利です。
ローン完済後も、登記簿にはその記録が残っています。
抵当権抹消登記とは、この記録を登記簿から削除する手続きです。
ローン完済後、所有権を完全に回復するためには、この手続きが不可欠です。
手続きに必要な書類を準備する
必要な書類は、金融機関から提供されます。
一般的には、登記済証(権利証)または登記識別情報通知書、抵当権抹消依頼書、委任状などが含まれます。
金融機関によって書類の内容や必要数は異なるため、事前に確認が必要です。
住所変更や氏名変更をされている場合は、その旨を証明する書類も必要となる場合があります。
法務局への申請方法
書類が揃ったら、対象不動産を管轄する法務局に申請します。
申請方法は、自分で行うか、司法書士に依頼するかを選ぶことができます。
自分で行う場合は、法務局のホームページから申請書をダウンロードし、必要事項を記入して提出します。
オンライン申請も可能です。
手続き完了後の確認方法
手続き完了後、法務局から完了通知書が送付されます。
登記簿謄本を取得することで、抵当権の記載が抹消されていることを確認できます。
オンラインでも登記情報の確認が可能です。
抵当権抹消手続き期間と注意点 費用について
抵当権抹消手続き期間
抵当権抹消登記に法律上の期限はありません。
ただし、手続きにかかる期間は、申請書類の不備の有無や法務局の処理状況によって変動します。
通常、申請から完了まで1週間から10日程度を要しますが、書類の不備や混雑状況によっては、それ以上の期間がかかる可能性も考慮しておくべきです。
手続きにかかる費用
費用は、登録免許税(不動産1件につき1,000円)と、登記簿謄本取得費用(600円程度)が主なものです。
司法書士に依頼する場合は、別途、司法書士手数料(1万円~3.5万円程度)が必要になります。
手続きをスムーズに進めるための注意点
・書類の紛失や有効期限切れに注意しましょう。
特に、登記済証や代表者事項証明書は再発行できない、もしくは期限切れになる可能性があります。
・住所や氏名が抵当権設定時と異なる場合は、事前に住所変更や氏名変更の登記を行う必要があります。
・ローン完済後、長期間放置すると、手続きが複雑になる可能性があります。
司法書士への依頼と自身での手続きの比較
司法書士に依頼するメリットは、手続きの専門家であるためスムーズに進められる点、書類作成や申請手続きの負担を軽減できる点です。
デメリットは、費用がかかる点です。
自身で行うメリットは費用を抑えられる点、手続きの内容を理解できる点です。
デメリットは、手続きに時間がかかる点、専門知識が必要な点です。
書類の紛失や期限切れへの対処法
書類を紛失した場合、金融機関に再発行を依頼する必要があります。
ただし、再発行できない書類や、金融機関の合併・倒産などで再発行が困難なケースもあります。
期限切れの場合は、新たに書類を取得する必要があります。
住所変更や相続の場合の手続き
住所変更されている場合は、住所変更登記を先に済ませておく必要があります。
相続の場合は、相続登記と同時に抵当権抹消登記を行うことが可能です。
ただし、ローンが完済していない場合は、相続人の債務承継や債務者変更登記が必要になります。
不明点への対処法
不明点がある場合は、法務局の登記手続案内を利用しましょう。
電話やWEB会議システムによる相談も可能です。
まとめ
抵当権抹消手続きには法律上の期限はありませんが、手続きの期間は申請書類の状況や法務局の処理状況によって変動します。
スムーズな手続きのためには、必要な書類をきちんと準備し、手続きに必要な費用を事前に把握しておきましょう。
自身での手続きと司法書士への依頼、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の状況に最適な方法を選択することが重要です。
手続きを長期間放置すると、書類の紛失や手続きの複雑化につながる可能性があるため、なるべく早めに手続きを進めることをおすすめします。
不明点があれば、法務局へ相談することを検討しましょう。
監修者情報

株式会社ハウシード
代表取締役 藪木 秀則