固定資産課税台帳に登録された

価格に対する審査の申出

皆さま、毎年4月になれば税金納付書が送られてきて、頭を悩ます方も多いと思われます。

中でも、固定資産税はその額も大きく、今のようなコロナによる経済状況の中で、私共を含め、支払いに苦慮されていることもあろうかと思います。

今回はこの固定資産税について、ご注意して頂きたいことがあります。

私共地元の高松市にも、4月になれば郵送で固定資産税明細書なるものが届き、

去年と見比べている事と思います。

大半の方は、建物評価の場合、少しではありますが下がっている事と思います。

しかし中には、道路が拡幅されたり、生活環境が整備され、土地の課税標準額が高くなっている所もあります。

又、新たな不動産取得により税額が多くなっている方もおられると思います。

そんな中で、私共のお客様には事前に御説明しているので、問題なく処理されているのですが、中には、間違った高い固定資産税が請求され、そのまま支払われている方もおられるようです。

次がその中の一例です。

元々自宅として所有している、

Ａ土地の横

Ｂ（以前から前所有者が月極駐車場として賃貸ししていた土地）

昨年購入し、自宅の駐車場として使用している場合。

そもそも住宅用土地（Ａ）は課税評価額の200㎡までを6分の1、

200㎡を超える部分は3分の1としたものに1.4％の税額で課税されています。

その一報、去年取得した隣接地（Ｂ）は、以前の所有者が登記は宅地としていますが、住宅が建っていないため、雑種地として評価され、

減免処置が行われていない事が普通です。

又、アスファルト・フェンスにも固定資産税が加算されている場合もありますので、より高い場合があります。

そのようなＢ土地を取得したＡ土地所有者の場合には、貸し駐車場ではなく、

自己使用の駐車場として使用する場合、

翌年の固定資産税が住宅並みの課税標準額に減額されなければいけません。

ここを見逃すと、大きな税額差異の支払いが請求されます。

では、これを発見した場合にどうするか？

基本的に6月末までに固定資産税の審査請求をしなければなりません。

以下、高松市のＨＰから抜粋したものです。 

固定資産課税台帳に登録された価格に対する審査の申出

固定資産課税台帳に登録された価格に不服がある納税者が、固定資産評価審査委員会に審査を申し出ることのできる制度です。
なお、価格の不服については、直接裁判所に訴えることはできないこととされており、審査の申出にかかる固定資産評価審査委員会の決定（地方税法第433条第12項後段の規定により却下の決定があったものとみなす場合における当該決定を含みます。）に対してのみ、その取消しの訴えを提起することができます。

審査の申出ができる期間

審査の申出は、固定資産課税台帳に価格等が登録された旨の公示の日（通常は4月1日）から納税通知書の交付を受けた日後3月を経過する日までの間が審査申出の受付期間です。この期間を経過した後の審査申出は却下となりますのでご注意ください。
なお、価格の変更があった場合は、変更の通知を受け取った日から3月を経過する日までが審査申出の受付期間となります。

審査の申出ができる方

固定資産税の納税者に限られます（借地人や借家人の方は審査の申出をすることができません。）。
なお、代理人に委任することができます。

審査の申出ができる事項

固定資産課税台帳に登録された価格に対する不服についてです。
非課税、減免、住宅用地の認定、負担水準に関することなど価格以外の事項に不服がある場合は、市長に対して審査請求をすることができます。
審査請求については、総務課（TEL087-839-2181）行政不服審査担当へお問い合わせください。

審査の申出の方法

固定資産評価審査委員会に対し、持参又は郵送により審査申出書を提出します。郵送の場合は、消印の日付が上記審査の申出ができる期間内である必要があります。
委員会は、審査申出書を受付後、審査申出人に対し、審査申出書受理通知を送付します。

どうでしょうか？

ありうる話でしょう。

但し、次のような場合の両土地が道路や水路により、接していない場合には、適用になりませんのでご注意ください。

この他にも、

固定資産税の評価額に

疑問を感じた場合、

審査請求をすることは必要です。

そのようなご相談でも、

㈱ハウシード　　藪木迄

お電話頂けたら

概略のご説明はさせて頂きますので、

お気軽にどうぞ。

　　　　　　　不動産コンサルティングマスター

　　　　　　　　　　　　　　　藪木