任売(任意売却)の御相談がありました
皆さま、
今回は、任意売却相談のお話をさせて頂きます。
先日ご相談に来られましたお客様ですが、
今まで、住んでいたご自宅が、
差し押さえになって、
「競売になりそうなので
どうしたらいいのでしょうか?」
と言うご相談でした。
詳しく聞きましたところ、
マイホームを、
代金全額借入の35年支払いで
住宅ローンを利用し、購入していたのですが、
思いの他、生活資金が多く掛かり、
銀行への返済支払いが出来なくなり、
支払い催促されるのですが、
どうする事も出来ず、
やがて、
高金利の個人金融機関にまで手を出してしまい、
途方に暮れ、弊社にご相談に来られたわけです。
弊社への相談者は、奥様が来られたのですが、
借り入れをしている当事者はご主人です。
しかし、奥様は当然連帯保証人ですので、
当事者と何ら変わりはないわけです。
例えば
任意売却や競売で売却されても、
その金額が、借金残高を上回らない限り
全額返済が出来ない訳です。
残金が数百万残る場合、
まず、支払いが出来なければ、
抵当権の抹消が出来ませんので、
任売は、非常に難しくなります。
借入残高 任売代金 残金 結果
2,000万円 ー 2,200万円 = 200万円 〇
2,000万円 ― 1,500万円 =-500万円 ×
こうなると、任意売却が出来ない為
競売になっていくことが大半となります。
「では、競売で売れたら
借金はチャラになるのですか?」
そう思われる方も、多いようですが、
結果はNOです!!
借入金の中から競売金額が差し引かれ、
その残りは、任売と同じ借金として残ります。
「エエッ~~!」
「では、その金額が支払えない場合、どうなるのですか?」
その場合、よく聞く事があると思いますが、
「自己破産」
となる訳です。
ここで、問題になるのが、
借入者はご主人ですので、
ご主人は納得できるかもしれませんが、
その巻き添え(?)になるのが
連帯保証人の奥様です。
奥様も同じく自己破産者となる訳です。
どうでしょうか?
このような結果にならない為の
ポイントが幾つかあります。
1. 無理な借り入れは行わない
身の丈に合わない大きな金額もそうですが、
全額借入の35年ローンを組むのがそもそも
無謀です。
弊社のお客様でしたら、購入時にそのような
方法は勧めません。
2. 支払いが滞ったら直ぐに不動産業者に相談
一時的な、状況であれば改善する事が出来る
かもしれません。
そうでないのであれば、一刻も早く売却の選
択をお勧めいたします。
早ければ早い程、売却金額も高い筈です。
それでも、借入金額が残る場合は、金融機関
相談しながら、返済できる方法を模索しなけ
ればなりません。
時は金なりです!
3. 家を綺麗に保つ
売却する事を決めたのであれば、その日から
家中も外も綺麗に整理整頓し、庭なども草抜
きを行うなど、自分たちが購入したいと思え
る程、綺麗にしなければいけません。
特に、水廻りの美化、使わない物の廃棄等
これは、お客様を案内したときに大きく値段
に響きます。
たとえ、競売になったとしても、空き家にな
り綺麗に清掃されている家は、一般の方が入
札しやすく、落札金額が必ず高くなります。
4. 信頼できる不動産業者に巡り合う
いくら困って相談しても、解決能力のある業
者に巡り合わなければ、
いい結果に辿り着かない可能性が高くなりま
す。
的確なアドバイスは業者の選定項目でも一番
大事と言えます。
売るだけ!貸すだけ!ではなく、親身にコン
サルティングをしてくれるスキルの高い業者
(人)を選ぶことが重要です。
ここで、宣伝にはなるのですが、
弊社は不動産コンサルティングマスター、
競売取扱主任者が常駐しているだけでなく、
提携の弁護士・税理士・司法書士・土地家屋
調査士等各専門分野の先生方とも密に相談で
きる環境を整えております。
不動産に係る事なら全て安心してご相談くだ
さい。
監修者情報
株式会社ハウシード
代表取締役 藪木 秀則